自然栽培 〜土まで食べられる野菜達〜
私が自然栽培野菜と出会ったのは、偶然でした。
たまたま、知り合いの紹介で、自然栽培を見学する機会を頂きました。
それまで、野菜が体にいいことはもちろん分かっていました。
しかし、毎日食べる野菜の種類を選ぶことはあっても、農法を選ぶことは意識しませんでした。
自然栽培≠有機栽培
自然栽培は有機栽培とは同じではありません。
有機栽培は特定の農薬は使わないが、使用可能な農薬があります。
また、有機栽培では肥料を使います。
作物を育てるにあたり、肥料を与えるというのは、当然のことに思っていました。
肥料を与え、美味しい作物を作る。
こんな当たり前のことが、実は違うとは思いもしなかったのです。
なぜ肥料がいけないのか。
それは肥料によって、害虫が集まってくるからです。
そして、その害虫を駆除する為に、農薬が必要となってきます。
農薬が人体にも有害であることは、もはや説明は不要であると思います。
ただ、様々な問題があり、農薬に依存せざるを得ない状況もあります。
その、依存の原因の一つが肥料であるということです。
自然栽培という選択
農薬や肥料を一切使わず、作物本来の生きる力を利用して栽培する方法が自然栽培です。
農地を作物が育つ環境に改善し、気候、天候、地質、野草、虫や鳥達など、と共存することにより、目的の作物を生産する。そんな農法が自然栽培です。
そこには、人類の知恵と自然への敬意があります。
土まで食べられる野菜
自然栽培では肥料や農薬は一切使いません。
有害なものが、存在しないので、そこから何を引く必要もないのです。
洗わずとも食べることが出来る野菜たち。自然の純度100%の野菜が自然栽培野菜です。
腸内細菌と食物繊維
腸内細菌は私たち人間の体調はもちろん、精神状態にも影響を与えます。
腸内細菌が乱れれば、心身共に不調となるわけです。
腸内細菌は、その種類が豊かであればあるほど、腸内で良い腸内細菌叢となります。
また、腸内細菌たちが生きていくのに必要なのが、食物繊維です。
人体では分解、吸収出来ない、食物繊維が細菌の餌となります。
また菌達は餌によってその割合を変化させます。つまり、いい餌を与えることにより、多様な菌が育ち、それが人体へのいい影響となるのです。
究極のプロバイオティクス、プレバイオティクス
細菌のことをプロバイオティクスといいます。その餌、食物繊維のことをプレバイオティクスといいます。菌達は好む餌のもとに、集まる傾向があります。自然栽培では農薬を使用しないので、菌達が自由に繁殖することが出来ます。
その菌と食物繊維、同時にとることが出来るのが、自然栽培野菜なのです。
私のクリニックでは自然栽培農作物を生産されている、SIZENTAIと協力し、病気のない社会という理想を追い求めていきます。